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ヒストリー4 黄金時代:対戦格ゲーの誕生~アミューズメントスポットへ

1991年、ついに初の「対戦」格ゲーである

カプコンの『ストリートファイターⅡ』

が登場します。システムや内容、キャラクターに関しては今更触れるまでもないと思いますので、当時の状況を思うままに書いてみたいと思います。


発売前:
 後にどれ程凄いと評価されるものにも始まりがあり、そしてそれは後になって振り返ってみると必ずや静かに感じられるものなのです。
発売前は正直あまり盛り上がって居ませんでした。ゲームタイトルは未定で記事の大きさも1/4ページ程度と小さく、下の春麗のイラストと発売の告知のみ、
しかも『ファイナルファイト』の続編であるとの誤報でした。シュンレイ


翌月、あの『ストリートファイター』の続編、しかも6ボタン仕様のみの発売である事が判明したときには(前作があまりヒットしなかったこともあり)周囲の皆はむしろガッカリ、『ファイナルファイト』の続編だったら良かったのに…という印象でした。対決モノ・決闘モノ大好きの私を除いてはw。
この辺はアメリカではヒットした『ストリートファイター』の続編を米カプコンが希望したのに上手く話が伝わらず、『ファイナルファイト』が出来上がり、当初米側が落胆した、とのエピソードと話がねじれていて面白く感じられます。

さらに翌月、ゲーム内容の概略を伝える記事が組まれました。システムは6ボタン仕様の『ストリートファイター』と同様だが8人のキャラクターの中から1人を選んでプレイ可能との事、これには驚きました。
今ではバーチャで19人、テッケソに至っては40人のキャラクターを選択可能ですが、当時としてはこの人数は驚異的でした(最初のフォロワーゲームである後発の『餓狼伝説』でもプレイヤーキャラクターは3人でした)。反面個人的には不吉な予感を覚えた事を記憶しています。
プレイヤーとして選択できる人数が多すぎる、と思ったのです。当時は容量の関係もあり「選択可能なキャラクターが多いゲームはハズレが多い」という経験則がありました。殆どがコンパチキャラ(細部と見た目が違うだけのキャラクター)で、どのキャラクターを使っても大差なく、gdgdであっという間に飽きてしまうのでは?と危惧したのです、が、キャラクターの紹介を見てみると、リュウ・ケンはともかくとして

(以下初めて見たときの印象です)
・カンフー少女
・軍人
・力士
・プロレスラー
・狼男?(ブランカ)
・土人?悪魔??(ダルシム)

と、

これが動きに大差の無いコンパチキャラだったら逆に困るだろう?

というラインナップだったので更に不安になった。のは言うまでも有りません、カプコンさんキャラ立たせ過ぎです。

その翌月、あまり扱いが大きくないままに『ストリートファイターⅡ』が発売されます、ゲーセンに入荷されるのを心待ちにしていた私はインストカード(技表)をじっくり見て自分の分身たるマイキャラクターを選びます

リュウ・ケン・ザンギエフ:昇竜が出せない・ましてや1回転コマンドなど地上では未だに出せないので×
春麗・ブランカ・E本田:連打が苦手なのでX

残るはダルシム・ガイルなので見た目がカッコイイガイルを選びました。
消去法です。
しかし、この選択が後にちょっとした悲劇を生むことになります。



対戦?:
 意外に感じられるかも知れませんが、発売して1~2ヶ月は対戦はあまり活発ではありませんでした。いくつか理由があったのですが、

 1)対戦そのものの文化が無かった
 当時は対戦ゲーム=1部のスポーツゲームであり、2Pと言えば協力プレイが普通でした。この事もあり当初は対戦=相手の1クレをもぎ取る行為、のようなメンタリティがあり、対戦はごく親しい者同士でやるもの、ましてや乱入(=プレイの邪魔)などKYの極み、という雰囲気でした。

 2)勝ち残りシステムが無かった
 信じられないかも知れませんが、当初は対戦の決着がつくと双方ゲームオーバーになっていました (その代わり大多数の店では1クレで対戦できるようになっていました。つまり1Pがプレイ中に2Pボタンを押すと乱入、乱入して負けた場合は勝った方に1クレ渡すルール)。乱入=あと1戦でゲームオーバー、 ですので仲の良い相手でも乱入する場合はゲームオーバー寸前/クリアまで待つのがマナーでした。
 当然、野試合は殆ど行われていませんでした。

 3)対戦台が無かった
 2台の筐体が背中合わせになった対戦台は存在せず、テーブル型筐体に2人横に並んで対戦する方式でした。現在でもこのスタイルだったら皆さんどうでしょう?私なら野試合はしませんwまた、プレイ中にリアル肘が相手に当たって恐縮したりしました。
テーブル筐体


ゲーメスト誌上で大々的に特集が組まれ始めて2~3回目に、石井ぜんじ氏の「このゲームの面白さの真髄は対戦プレイにある、是非対戦してください、対戦!対戦!!」との記事から「そんなに面白いなら…」と常連達の間で静かに対戦が始まりました。最初は遠慮もあり勝った方が負けた方に謝るようなおっかなびっくりの対戦でしたが、やってみるとこれが面白い、とにかく面白い。人が操るキャラクターと戦う、ということはそれまでの「CPUのパターンを記憶、有効な先手/対策を打つ」という一種受動的・作業的な行為から「相手の行動を予測、有効な対応をする/先手を打ち、相手の行動を誘導する」という能動的・思考的な行為への大転換であり、まさに麻薬的な面白さでした。


ゲーセンにもたらした変化:
 1)爆発的なクレジット(収入)の増加
 それまでのゲームと対戦格闘ゲームの最大の差、それは「プレイ時間の短さ」です。基本的にゲーセンのゲームというものは練達すればするほど、先のステージに進みプレイ時間が伸びていく物です(横スクロールアクションなどスコア稼ぎをすれば1コインクリアまで1時間弱、というものも珍しく無いと思います)。ところが対戦格ゲーは(当時2本先取だったこともあり)長くても3分、凄腕と初心者があたった場合など30秒もかからない場合もあります。これでゲーセンに落ちるお金は同じ。同じ1時間で片や3クレ、片や30クレ、当時のゲーセン経営者は時ならぬストⅡバブルに沸いたことでしょう。
 ストⅡ以前に社会現象化した「インンベーダーゲーム」ではブーム当時、タイトーの社員がゲーセンの両替業務を請け負っていた為、ドル袋(100円玉を詰めた麻袋)の搬入で腰を痛める社員が続出し、三菱ふそうバストラックに電動リフト付のトラックを開発してもらった、との伝説がありますが。実際、当時のクレジット受け皿の小さいテーブル筐体ではコインがあっという間にトレイにあふれ、頻繁に店長が両替に走る間に我々常連がボランティア店員(報酬は閉店後のフリープレイw)を勤める、という事態が発生していました。儲かったお金で対戦台追加、その対戦台で儲かったお金で対戦台追加、その対戦台で…ゲーセンのゲームの半分がストⅡに変わるのにさしたる時間は掛かりませんでした。


 2)対戦格闘ゲーム時代の到来
 えーと、これを書いてしまうと別項を設けなくてはいけないので、丸投げ格ゲー史でのキャラ変遷を列挙したいと思います。

テッケソ3発売当時、ツレとゲーセン、迷わずブライアンをチョイスした後
友1「ねぇ?」
丸「はい?」
友1「軍属が好きなの?」
丸「は??」
友1「いや、だって軍人みたいなキャラばっかりじゃん、あんた」
丸「…(過去の使用キャラを思い出す)あっ?!?!」
友1「ストⅡは?」
丸「ガイル…」
友1「竜虎は?」

丸「ジョン。」(誰それ?という方がいらっしゃると思いますので画像を添付します)
ジョン

友1「ワーヒーは?」
丸「ブロッケン…」
(誰それ?という方のために画像を添付します)
ブロッケン

友1「KOFは?」
丸「ハイデルン……」
(誰それ?という)
ハイデルン

友1「デドアラは?」
丸「バイマン………」
(だr?)
bayman00l.jpg


友一同「…w。見事だなw」
友2「ミリオタ、だっけ??」(注:違います、興味持てません)
友3「女自(女性自衛官)萌えか?w、実はMッ気あり??www」
友1「脱いだら迷彩模様の刺青が入った女が理想とか?wwww」
一同「www。いねーよそんな人」

 
 3)(チョットだけ)帰ってきた不良達
 ブームとは恐ろしい物で、決してゲーセンに足を踏み入れようとしなかった不良達が少しだけゲーセンに戻ってきました。ストⅡやるために!

不「おー丸投げ、ちょっと対戦しよーぜ」
丸「いいですよ」


(10分後)

不「すげー、丸投げすげー強ぇー、マジパねぇ~全然勝てねえよ~」
丸「( ゚ー゚)フッ、( ゚д゚)フハ、( ゚∀゚)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」


良い思い出です。



逸話:
 この年を境にゲーメストは格ゲー雑誌化、シューティングゲームの落日期が始まります。

 また、この年のゲーメスト誌上の人気キャラクターランキングベスト10に全8キャラが入るという異常事態でした。スト2以外のキャラクターでランクインしたのは確かコナミのシューティングゲーム『ゼクセクス』の超ナルシストなラスボス、パッヘルベルだったと記憶しています。

 各地でゲームに触発されてか、空手道場の入門希望者が増えたとの話もあります。


 ちなみにこの直後位から『UFOキャッチャー』が登場、ゲーセンは「アミューズメントスポット」に名前を変え、オタクの牙城からデートコースの1部、そして家族連れが安心して遊べる空間に姿を変え始めます。思えば私の初デートの場所もゲーセンでした(バイト先の女の子(幼馴染)がどうしても欲しいぬいぐるみがある、とのことで)、あの頃は…等とオッサン臭いことを言うつもりはありませんが、そこには確かに私の青春がありました、今でもゲーセンで格ゲーを通じた友人が増え続けている事を考えると、まだ少し、私の黄金時代は続いているのです。
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ジョンwwww

すばらしい 歴史がよくわかります

ちなみに、この時期 スト2の存在もしらず、ゲーセンにもまったく顔を出してない俺がいる。

俺が格ゲーをはじめて知るのはスーファミ版スト2以降・・

>神楽坂
飛び道具キャラなんだけど使い勝手の良い突進技も持っていてオールレンジで戦える良キャラだったんですよ?

>滝さん
今回は色々思い入れやネタがあり、書くのにかなり苦労しました(笑)
ゲームそのものの評価やキャラクター、有名なバグなども書いてみたのですが、途中であきらめてバッサリカットしました。自分では正解だったと思います。

ファイナルファイトといえば捕まったジェシカですよね。当時はあれでいろいろと妄想したものです。

そういえばわたくしもグループ交際とかWデートとかでゲーセンによく行ってました。女子そっちのけでスト2とか餓狼伝説ばっかりやってましたが…w

>ディオさん
ジェシカ懐かしいwオープニングで全開なのにエンディングではちゃんと服を着ていてガッカリした記憶がw

私もデート中にゲームに夢中になり、何度かキレられたことがありますw

本当は軍人好きなんですね。

シリーズ最新作であるスト4はリンク対戦とか何とかで向かい合っている台でなくても対戦がマッチされたので隣同士でやるということがあります
台がゆったりしているのでリアル肘合戦が起きることはないでしょうけどw
しかし春麗のイラストは今でもいいですねぇ

>華さん
様々な理由からキャラクターを選ぶと何故か軍キャラになってしまうのです、決して軍人が好きなわけではw

>ライライサン
リンク対戦は凄いですねぇ、個人的には格ゲー復活の唯一の方法だと思うので、いずれは標準になって欲しいものです。

春麗については容量にして2MB位は余裕で語り合えます(w
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